ずっと、気になっていたSENNHEISER(ゼンハイザー)のMOMENTUM True Wirelessを購入し、数ヶ月使用したので色々レビューしたいと思います。
この、記事を書いている最中もMOMENTUM True Wirelessを使用し、色んなジャンルを聞き直しながら書いています。
まず、MOMENTUM True Wirelessを購入した経緯になります。
このイヤホンを購入する前まで、RHA MA750 Wirelessを使用しておりました。
良く鳴り、iPhoneとのBluetoothとの相性も良く、そしてWirelessの一番のネックであろうバッテリーの再生時間も12時間と長時間の再生が可能で、大変気に入っていました。音質についても不満はありませんでした。
ですが、どのイヤホンを使っていても、完全ワイヤレスイヤホンのケーブルレスが気になっていました。。。
ゼンハイザーのMOMENTUM True Wirelessを見付けて調べている内に、既に虜になっていたんでしょうね。
そうこうしている内に、イヤホン・ヘッドホン専門店のイーイヤホンに出向き、試聴し購入していました。
詳しくは、順を追ってレビューしたいと思います。
SENNHEISER(ゼンハイザー)はどういうメーカー?
設立は1945年との事で2019年時点で74年の歴史がある、ドイツの音響機器メーカーです。
創設者はフリッツ・ゼンハイザーという方との事です。
今回、初めてゼンハイザー製品を購入しましたが、ゼンハイザーというメーカー自体は知っていましたが、
用途やタイミングが合わず中々購入には繋がりませんでした。
マイクや、ヘッドフォンではかなり有名で、ハイエンド製品のイメージがあります。価格帯はミドルハイ〜ハイでしょうか。
個人的なのですが、日本製同様にドイツ製品 = クオリティが高いというイメージがあります。
そこまでドイツの歴史に詳しくありませんが、産業革命をキッカケに物作り精神が高くなったのでは?と思っています。
MOMENTUM True Wireless レビュー
MOMENTUM True Wireless 本体
本体はブラック基調のカラーに、側面はスピン加工が施された金属プレートとなっています。
スピン加工が施された金属プレートが、また美しく高級感がありイヤホンの中でも秀逸ではないでしょうか。
ボディ側の触り心地も、マットっぽい感じで質感も良いです。
本体裏側に、「L」、「R」のマークがあるので、間違う事は無いでしょう。
本体全体を見ても、やはりデザインは秀逸です。
MOMENTUM True Wireless バッテリケース
バッテリーケースも、ゼンハイザーのデザインへの拘りが垣間見えます。
私自身、購入しようと思った最後のトリガーはこのバッテリーケースでした。
ケース外周が細かいチェック柄のファブリックで覆われており、バッテリケースもオシャレです。
バッテリーケース裏側も、もちろんファブリック素材で雑な面も無く綺麗な仕上がりです。
ケースの中身は、ブラックとなっています。
グレー系のファブリック素材のケースなので、男性はもちろん、女性にも喜ばれそうなケースかと思います。
只、デメリットが二つあります。
- ファブリックなので、使用すると汚れが目立ってくる
- バッテリーが放電する仕様になっている
バッテリー放電について
購入する際には知らなかった情報で、ゼンハイザー公式Webサイトにももちろん掲載されていません。
使用しているうちで、何となく「本体のバッテリー減るの早いなぁ」と思っていました。
マニュアルを見ても特に何も気になる点は見つからず・・・
只、何度かそう思う事があり、ネットで調べる事に。すると、別の購入者さんの記事を発見。
見ると、やはりバッテリーは勝手に放電する仕様らしいです。
この問題に関しては、用途によって妥協出来る、出来ないがあるかと思います。
例えばで、妥協出来る環境というのは、
通勤をメインに使用して、帰宅後に充電出来る環境
会社で仕事中にイヤホンOKで、いつでもバッテリー充電が出来る環境
であれば、この仕様でも問題も無く使用出来るかと思います。
自身は、通勤及び、仕事中に使用しておりますが、上記の使い方で問題はありません。
逆に、この仕様では厳しい環境ですが、
出張が多く、あまり充電する時間が無い
海外へ長期行く場合
の場合、バッテリーが自動放電されてしまい、音楽や映画を見たい際、肝心な時に使えない可能性が出てきます。
上記は、一度だけ旅行中に経験済みです。
さぁ、音楽でも聴くかとなった時に、充電されていない残念感は・・・
気になっている方、購入を検討中の方は上記を参考になさって下さい。
装着感
購入するまで正直、この手の完全ワイヤレスイヤホンの装着感をナメていました。
完全ワイヤレスイヤホンのイメージは、大きいので耳からはみ出て落下しそうと思っていました。
このゼンハイザー MOMENTUM True Wirelessに関しては、
耳の大きさにもよりますが、付属のシリコン装着でも耳に吸い着く様な着け心地です。
しっかり、装着出来ていれば簡単にポロっと取れる事もありません。
仕事通勤中、装着しながら20分程歩きますが、かなり安定した着け心地で一度も落下せず使用出来ています。
耳の小さい方は、上手く装着出来ず不安定になる場合が想定されるので、SENNHEISER MOMENTUM True Wirelessを実際に試聴出来る店舗での装着確認をオススメ致します。
気に入って購入したのに、
装着出来なかった
装着してもすぐ落ちる
となれば、残念ですしね。
装着の安定感を上げる方法としてイヤーピースにコンプライを装着する方法がオススメです。
コンプライを装着する事で、
装着の安定感
密閉感、遮音性
音質向上
を得られます。
コンプライというのは低反発素材で出来たイヤーピースで、ゴム製のイヤーピースと比較するとお値段は高いですが、
イヤホンの鳴りを活かす、イヤホン本来の性能を体験したい場合はオススメのイヤーピースです。
私は、MOMENTUM True Wirelessにコンプライを装着し利用しています。
只、バッテリーケース側のイヤホンを格納出来る深さの制限があり、イヤーピースの大きさに注意が必要です。
イヤーピースが大きい場合、格納出来ずにイヤホン本体の充電接触部分が浮いてしまい、充電されない可能性があります。
実際に、使用出来たコンプライを紹介しておきます。
コンプライのT-200 スタンダードのMサイズ
T-200 スタンダード Mサイズは、ほんの若干ですが浮きます。
バッテリーケースにイヤホン本体を収納する際、上から少し押してやる事で格納出来、充電も出来ました。
今年、2019年の夏に新発売された完全ワイヤレスイヤホン向けイヤーピースのTG-200 Mサイズ。
早速、試して見ましたが、互換性リストにMOMENTUM True Wirelessが含まれているので純正イヤーピース並に何の問題も無く収納出来ました。
音質
音質に関しては、主観が大きいので、イチ参考として受け取って頂ければと思います。
簡潔に言えばですが、完全ワイヤレスイヤホンで良質な音が欲しいという方にはピッタリなイヤホンかと思います。
音に関しても正直、完全ワイヤレスイヤホンを余り信用していなかったのが本音です。MOMENTUM True Wirelessで聴くまでは。
どちらかと言うと、ケーブルの煩わしさから解放される為に音質をトレードオフするイメージでした。
初めて聴いた際、そんな条件もどこか飛んで行くレベルに衝撃を受けました。実店舗で試聴した際、「ウソでしょ!?」と。
今まで使ったイヤホンが、何かのジャンルに特化している様なイヤホンでこのジャンルは得意だけど、別のジャンルではイコライザを弄ってもまだキツイな、と言うイヤホンもありました。
が、MOMENTUM True Wirelessは一言で言うと優等生で、我慢ならないというシーンが今の所出てきていません。
良く聴くジャンルとアーティストですが、
- J-POP
- ONE OK ROCK、安室奈美恵、globe、その他
- クラシック
- ニコロ パガニーニ、ヴィヴァルディ、モーツァルト、千住真理子
- HIP-HOP
- NAS、Jeru The Damaja、2PAC、DR.DRE、その他
- テクノ、エレクトロニック
- The Chemical Brothers、Underworld、その他
- HR/HM
- Extrem、DGM、Def Leppard、Symphony X、TNT、Andy Timmons、その他
- JAZZ
- ジョン コルトレーン、上原ひろみ、その他
- Fusion
- DIMENSION、T-SQUARE、Marco Sfogli
- Progre
- Dream Theater、Haken、Redemption
- その他
- Beastie Boys、Nujabes
幅広い多彩なジャンル、アーティストを聴いていて全て記載出来ませんが、定位が良いと言う所が主観です。
上記を、あまり音質が良く無いであろうAmazon Musicで聴いています。
それでも、おおっと思う音源もありました。
特に、おおっと思うジャンル、シーンですが、
- クラシック
- ライブ音源
に関しては、映像を見ている訳でも無いのに、何処でどの楽器がなっているという想像が出来てしまう音源もあります。
多彩なジャンル、音源を聴いていてもイヤホン側でカバーしてくれている印象が強く、本当に優等生かと思います。
ゲーム
PCゲームでの音質、遅延も確認してみたのでレビューしたいと思います。
PCは自作PCを使用しており、bluetooth接続はマザーボード【ASUS ROG MAXIMUS XI GENE】に標準搭載のbluetoothを使用します。
確認ゲームは以下になります。
- Need For Speed Heat
- バトルフィールド4
Need For Speed Heat
ランボルギーニ ウラカンを使用して走ってみましたが、エキゾーストのレスポンスも遅延無く聴こえています。
BMW E46 M3でも走ってみましたが、こちらも同様に遅延も無くアクセルレスポンスのエキゾースト音も問題無しです。
只、本物のE46 M3のエキゾースト音とは懸け離れている様な気がします。笑
良く聴こえる弊害かもしれません。シルキーシックスの音では無い!
ゲーム内ミュージックやキャラ音声も臨場感があり、かなり良い音環境でした。
バトルフィールド4
FPSのバトルフィールド4も試してみました。
ゲーム内の音設定で色々変更可能なので、好みで変更可能ですがこちらもNeed For Speed Heat同様に遅延は無く、臨場感溢れる中でゲームが可能です。
敵、味方位置も十分に分かるのでFPSでも問題無く使えるTrue Wirelessかと思います。
ヘッドセットは「髪型が・・・」、「夏場は汗が・・・」という方や、「マイクは使わない」、「マイクは卓上」という方であればMOMENTUM True Wirelessでも問題無く選択肢として入るかと思います。
操作性
プレイヤーでは無く、MOMENTUM True Wireless側で操作する場合ですが、慣れるまで多少難があります。
特に、プレイヤーとしてiPhoneを使用する際ですが、誤操作でやたらSiriが発動します。。。
操作は、イヤホン本体側面の金属部分を
- タップ
- 長押し
のどちらかで操作します。
音量調節
音量UP | 右側側面(R)の金属プレートを長押し |
---|---|
音量DOWN | 左側側面(L)の金属プレートを長押し |
音量再生制御
停止・再生 | 左側側面(L)の金属プレートを1回タップ |
---|---|
次のタイトルを再生 | 左側側面(L)の金属プレートを2回タップ |
前のタイトルを再生 | 左側側面(L)の金属プレートを3回タップ |
停止・再生、次のタイトルを再生は慣れれば、簡単に操作出来ます。
が、前のタイトルを再生の操作が中々の至難の技で、自身の場合はタイミングが難しく大体、
次のタイトルを再生 + 停止という誤認識に。。。回数は間違って無いのですが。苦笑
トランスパレントヒアリング
イヤホンを装着したままでも、周囲の音を聞く、会話を聞く事が出来る機能です。
私自身がこの機能を良く使うシーンですが、
- コンビニなどレジで金額を聞く
- 交通機関で、今どの辺?と車内アナウンスを聞く
際にこの機能を使用しています。
いちいち、イヤホンを外さなくても良いので操作に慣れれば、かなり便利な機能です。かなりハッキリ聞く事が可能です。
只、慣れるまでは恐らくSiriが連発で発動するはずです。苦笑
トランスパレントヒアリング | 右側側面(R)の金属プレートを2回タップ |
---|
音声アシスタント呼び出し
音声アシスタント呼び出し | 右側側面(R)の金属プレートを1回タップ |
---|
ゼンハイザー公式アプリ Smart Controlについて
ゼンハイザー製ワイヤレスイヤホン 、ヘッドフォン向けの公式アプリがありますので、こちらも紹介します。
ここ数年で、様々な音楽ストリーミングサービスが生まれ、利用している方も多いのは無いでしょうか?
私も、Amazon musicを利用しています。が、皆さん音質に満足していますか??
もうちょっとトレブル上げたいなぁ、ベース下げたいなぁ。などなど。
そんな時、視覚的に簡単且つ音質を変更出来るアプリがこのSmart Controlです。
アプリのメイン画面のイコライザーというボタンがあるので、音質変更はここから簡単に行えます。
イコライザー画面を開くと、上記画面が表示されイコライザーもデフォルト設定の為、白い丸が中央に表示されているかと思います。音質の変更はこの白い丸を左右上下に動かして、変更します。
私が好むのは、上記画像の設定です。
Amazon musicをそのまま聴くとベースが強く、トレブルが弱い為、音がハッキリしません。
ですので、バスをマイナス方向に持って行き、トレブルをプラス方向にする事で視覚的且つ簡単に変更する事が出来ます。
逆に、上記画像の様にバスをプラスに持って行く事で、ベース重視の音質に変化します。
その他アプリにもありますが、本来であれば幾つかのヘルツを上げ下げして自分好みの音質にしますが、パラメーターが細かく又、ヘルツの意味も何となくでも分かっていないと中々難しい、手間も掛かる部分もあります。
このアプリを利用する事で、指一つ、そしてワンスライドで簡単に自分好みの音に設定する事が可能となっています。
私も、今までは他アプリを使用して細かくヘルツ設定をしていましたが、Smart Controlを使い始めると時間短縮にもなっていますので、今は完全にこちらにシフトしています。
又、イヤホン本体側でも操作が出来ますが、このアプリを使用してトランスパレントヒアリング(Tranceparent Hearing)のON/OFFの操作が可能となっています。
再生可能時間、充電時間
イヤホン本体
イヤホン本体の再生可能時間は4時間となっています。
バッテリーケース
満充電は12時間となっています、ですので理論上は3回充電可能な仕様となっています。
※只、バッテリーケースレビューセクションで記載しましたが、自動放電があるので注意が必要です。
充電時間
1.5時間で満充電となっています。
パッケージ
パッケージは、白、水色を基調とした爽やかなパッケージとなっています。
付属品
- 右(R)用イヤホン
- 左(L)用イヤホン
- イヤホン充電用バッテリーケース
- USB C – USB Aケーブル 約25cm
- シリコーン製イヤーピース(XS、S、M、Lサイズ)
- クイックガイド
- 安全に関する注意事項
仕様
伝送範囲 | 5Hz – 21kHz |
---|---|
トランスデューサ | ダイナミック・密閉型 |
トランスデューササイズ | 7mm |
音圧レベル | 107dB |
動作時間 | 4時間:イヤホンバッテリー使用
12時間:バッテリーケース使用 |
バッテリー充電時間 | 1.5時間 |
重量 | 右イヤホン :約7g
左イヤホン :約6g 充電ボックス:約57g |
Bluetooth
バージョン | 5.0 互換、クラス1、BLE |
---|---|
送信周波数 | 2402MHz – 2480MHz |
コーデック | aptX、aptX LL、AAC、SBC |
価格
完全ワイヤレスイヤホンの中でもミドルハイ〜ハイエンドの価格となっていますので、
製品保証を受ける、受けたいのであれば国内正規品の購入をオススメします。
まとめ
完全ワイヤレスイヤホンが気になっていて、
- 完全ワイヤレスイヤホンでも音質を求めて妥協したく無い
- 予算もこの価格辺まで出せる
- ちょっと予算的に厳しいけど、後悔はしたく無い
- 良い音でゲームもしたい
- 自宅でスピーカーが使えない、近所迷惑を考えて使い難い
という方には、オススメです。
イヤホン本体、バッテリーケースのデザイン、素材も秀逸ですし所有感も得られます。
又、良い音ですので毎日の通勤も少しは楽しくなるはずです。私は、楽しんでいます!
日常使いも出来、ゲームも良い音で出来るのでかなりオススメな製品ですね。
後は、使用に辺りバッテリー消耗がどれくらいの時期から出て来るのかだけですね。
その辺りも継続して記事に出来たらと思います。
追記:新品購入から8ヶ月使用して
早いものでMOMENTUM True Wirelessを購入してから8ヶ月が経ってしまいました。
相変わらず、音質は最高でほぼ毎日6時間以上は使用し愛用しています。
一点、購入前、購入直後に気になっていた部分がどうなったか、追記したいと思います!
気になった部分とは、MOMENTUM True Wirelessのウリの一つであろう、ケースのファブリック(布地)です。
購入時は「結構汚れそう」、「汚れが目立ちそうだな」と思っていました、でも音質には妥協したく無かったので
「気を付けながら使おう」
と思い購入に至っています。
そして8ヶ月が経って
意外にも結構タフでした!
今も大事には使っていますが実際、生活で使うと、
- 入れるカバンの中身自体にも汚れがついている
- そもそも外出すると手にも汚れが付着している
- ケースを置く机も汚れている
と、いちいちそんなの気にしていられません!
仕事に行く際の朝、夕の電車満員時も入れているカバンを押し付けられますし。
確かに、購入時と比較すると、
若干、汚れたなと思います。そりゃ使ってるんだから汚れますよね。笑
カバンに入れる際も特に気を使わずに、ガシガシ使っていたので意外でした。
只、飲み物の近くには置かない様に気を付けてはいました、流石にファブリックなのでコーヒーなどは致命的かと思います。
バッテリーケース内部、イヤホン本体はクリーナーを使用すれば綺麗になりますね。
ケース内部の黒い部分は綿棒にクリーナーを付けて軽く磨くだけで綺麗になります。
イヤホン本体に関しても、綿棒にクリーナーを付けて磨くだけです。
メンテナンスも簡単なので、清潔な状態を保てますね!
ケース素材のファブリックがどれくらいの耐久性があるのか・・・、また追って追記していきたいと思います。