Facebook製の比較的安価なVR、Oculus Quest2を手に入れ実際に複数シミュレーターで遊んでみました。
自身が実際に試すまでに思った部分や、シミュレーターの画面設定周りで思った点を正直に書きたいと思います!
まだまだこれからな分野(発展途上中)だと思いました!
Oculus Quest2がマッチするユーザーは?
- PC接続無しでVRを体験してみたい
- PCに接続してVRを体験してみたい(※但し、そこそこのPCスペックが必要になります)
- 遊園地などの3Dアトラクション、バス、クルマ酔いし難い
- 安価なVRでお手軽に遊んでみたい
3D酔いし易いのか?
恐らく皆気になっている、気になる部分かと思います。
購入前に「レンタルサービス」を利用してから購入しようとも思いましたが、レンタルの価格も安くなかった為、攻めてみる事に。笑
VRの中で安価なOculus Quest2ですが、そうは言っても安くは無いです。が、やはり一度、VRは体験しておきたいという気持ちの方が上回りました。
全部が全部当てはまらないですが、
- 遊園地の3Dアトラクションで酔わない
- 車酔いしない、強い
- バス酔いしない、強い
方であれば、絶対では無いですが耐性は強いのでは?と思います。私は上記3点に当てはまりますが、大丈夫でした。
最初は流石に「フワフワ」した感覚に陥りますが、数時間で慣れてきました。
逆に、
- 遊園地の3Dアトラクションで酔う
- 車酔いする、弱い
- バス酔いする、弱い
な嫁に少しレースシミュレーターを体験して貰いました。
ものの15秒でギブでした。体験した後も「気持ち悪い」と言ってましたので、本当に駄目なんだと思います。笑
もし、「買って酔ってしまって出来なかったらどうしよう・・・」と、不安な場合は「レンタルサービス」もありましたので、試してから購入もありかと思います。
PC接続で使用する際は、正直敷居は高い
そこそこのPCスペックが必要
私のPC環境は以下になります。
32インチ 4Kモニターであれば、レーシングシミュレーター
- Assetto Corsa
- Assetto Corsa Competizione
- iRacing
であれば、画質設定をほぼMAX設定でも遊べますが、VRでMAX設定にすると遊べた物じゃありません。
設定次第にはなりますが、FPSも1桁台にまで落ち込みます。VR & 高画質設定を望む場合、RTX3080以上は必要では?と思われます。
マザーボード | Z390 ROG MAXIMUS XI GENE【m-ATX】 |
CPU | Intel Core i9 9900K |
CPUクーラー | ROG RYUJIN240【簡易水冷】 |
グラフィックカード | ZOTAC RTX 3070 AMP Holo |
電源 | ROG THOR 850W |
メモリ | DDR4 G.SKILL TRIDENT Z RGB 16GB |
SSD【NVMe M.2】 | Samsung 970 EVO Plus 500GB * 2【RAID0】 |
自身も探り探りで設定パターンを模索中な状態で、
- 使用するCPU
- 使用するグラフィックカード
の組み合わせ次第で、ベストな設定のパラメーターは変わって来ると思われます。
という所で「少しでも鮮明な画質で滑らかに遊びたい」という場合は、探りながら設定して探すしか無い!
PCでVRを動作させる際に使用しているグラフィックカードを別でレビューしています。

5Gbps転送が可能なType C – Type AのUSBケーブルが別途必要
PCに接続し使用出来る「Oculus Link」にOculus Quest2は対応しており、PC専用タイトルで遊ぶ場合は、別途USBケーブルが必要になります。
このUSBケーブルですが付属品ではありません、そしてUSB Ver3系ケーブルなのにめちゃめちゃ高い。笑
他社で安価で同性能のType C – Type AのUSBケーブルが幾つか出ていますので、特にメーカーへの拘りが無ければそちらでも問題無いかと思います。
因みに、私はAnker製のType C – Type AのUSBケーブル 3Mを使用していますが、問題はありませんでした。
設定周りが簡単とは言えない
Oculus Quest2単体で遊ぶ場合は設定は簡単で「Wifi」さえ設定出来れば、直ぐ遊べる体験出来る状態になります。
が、PCで使用且つSteamなどのゲームで遊ぶとなった場合は「情報収集」と「忍耐」が必要です。笑
Oculus Quest2に付いているマニュアルは、本体ハードの説明のみですのでPC VRを楽しむ場合はそれぞれのゲーム・シミュレーターに合わせた画質・パフォーマンスセッティングが必要になります。
OS、ソフトウェア、ハードの組み合わせによって様々な設定項目がありますので、設定がマズければ映像が「カクカク」で遊べた物じゃないです!
SteamのVRに対応したゲーム・シミュレーターは遊べる?
問題無く遊べます!
SteamからSteam VRという専用のソフトウェアをダウンロード、インストールが必要になります。
画質は綺麗?
正直な所、モニターと同等の画質を求める・想像して体験すると画質に関しては「こんな物かぁ」と思われるかもしれません。
私が現在使用しているモニターですが、Viewsonic製の32インチ 4Kモニターをずっと使用しています。レースシミュレーターもこのモニターで遊んでいます。
ですので、余計に求めるクオリティが高いだけかもしれません。笑
Viewsonic以外のモニターにも当てはまりますが、現在のモニターは安価でも描画性能が高いモニターも多いので、同じクオリティを求めると少しガッカリするかもしれません。
今回試したレースシミュレーター
- Assetto Corsa Competizione
- Assetto Corsa
- iRacing
私の環境では以下設定を事前に行っています。
Nvidiaコントロールパネル設定
※RTX3070を使用しての設定になりますのでご注意下さい。
スレッドした最低化 | オン |
テクスチャフィルタリング – クオリティ | ハイパフォーマンス |
テクスチャ フィルタリング – トリリニア最適化 | オン |
テクスチャ フィルタリング – ネガティブ LOD バイアス | 許可 |
テクスチャ フィルタリング – 異方性サンプル最適化 | オン |
トリプル バッファリング | オフ |
バックグランドアプリケーション最大フレームレート | オフ |
バーチャルリアリティ レンダリング前フレーム数 | 1 |
マルチフレーム サンプリング AA(MFAA) | オフ |
モニターテクノロジ | G-SYNCとの互換性 |
低遅延モード | ウルトラ |
垂直同期 | 3Dアプリケーション設定を利用する |
最大フレームレート | オフ |
異方性フィルタリング | 16× |
電源管理モード | パフォーマンス最大化を優先 |
Oculus側のグラフィック設定
Oculus側の「デバイス設定」→「グラフィック設定」にて、
- 90Hzを指定
- 自動(推奨)
を設定しています。
Oculus Tray Tool設定
Assetto Corsa Competizione
自身の中で、一番設定が曲者になりつつあるAssetto Corsa Competizione。
現在も引き続きベストな設定を模索中ですが、全然見つかりません。というか設定だけで既にトータル2時間は費やしているかもしれません。苦笑
シミュレータ自体が高スペックが必要なシミュですので、VRになると更に設定が難しい・・・
グラフィック周りの数%を弄るだけでFPSが一気に30以下になったりで、全く遊べたもんじゃない。
ベストな設定が見つかった際は追記したいと思います。
Assetto Corsa
Assetto Corsa Competizioneと比較すると、元々軽量なAssetto Corsa。
「Nvidiaコントロールパネル」、「Oculusのグラフィック設定」、「Oculus Tray Tool設定」で設定したパラメータで何の問題も無く、綺麗に遊べます。
Assetto Corsa側のグラフィック設定ですが、ほぼMAX設定です。
ドイツにある世界的にも有名なサーキット、ニュルブルクリンク Nordschleife(北コース)をVRで走った動画です。
F1で走ると視覚範囲が広がり、速度帯での景色の流れが凄いです。
以下の3動画はAssetto Corsa Modコース(最初から入っているコースでは無い)の東京 首都高コースで夜、朝バージョンになります。昼だと良く見える分、3D感は否めませんが夜の方はVRと思えない出来で、VRの中で安価なOculus Quest2でもこのクオリティです。
iRacing
iRacingも軽量なシミュレーターなのか、Assetto Corsa同様に「Nvidiaコントロールパネル」、「Oculusのグラフィック設定」、「Oculus Tray Tool設定」で設定したパラメータで問題無く遊べました。
Oculus Quest2の画像一覧
Oculus Quest2が見せるVRの可能性
4Kモニターをずっと使用しているからなのか、それともRTX3070だと自身が求める画質は厳しいのか、まだまだ画質に関しては詰め切れていない状況です。画質に関してはモニターの方がまだまだ鮮明と思われます。
レースシミュレーターベースの話にはなりますが「敵車が迫って来る」、「敵車とのサイドバイサイド」、「目の前ギリギリで走る敵車」のリアル感は凄い物があり、平面モニターでは決して味わう事が出来ない体験が出来ます。
只、まだまだお世辞にも「完全なリアル」には到達していないと正直思いましたが逆に言えば、まだまだ可能性と伸びしろはあるとも感じました。
もっと、ゴーグルが軽量化され、各ゲーム・シミュレーターの必要なグラフィックパワーも軽量且つ映像クオリティが向上すれば恐ろしい事になりそうな気がします。良い意味で!
上記の様な環境になれば本当に自宅で「リアルサーキットを気軽に走れる」体験が出来る様になりそうですね!